2013年1月20日日曜日

1月20日 三原から西条へ

この三原城のすぐそばで生まれた人が、今浦上に住んでいる。先日書いた「尾道」の婦人のご主人で、この浦上の町を歩く時も、いつも神さまをほめたたえる賛美の歌を歌っている。家のそばを通る時も、賛美の歌の鼻歌が聞こえて来る時も…。今年は、ハンドベルにも初挑戦して、一途なひたむきな音色を聞かせてくださった。26聖人たちはもういないけど、こうして信仰は受け継がれて、信仰は今も息づいている。26聖人たちの真実な祈りと願いは受け継がれている。
26聖人たちは、この日、三原から西条への死出の旅路を続けている。厳しい寒気に凍えても、足がはれ、痛み、血がにじんでも、一日として旅の止むことはなかった。役人には死刑囚たちの健康はどうでもよかった。ただ死なないように運ぶのが彼らの役目なのだ。
この一行はその名の通り、沼沢地帯の沼田川を通って、また山の奥へと入って行った。広島まで二日の行程である。その行路の中ほどにある西条か、その少し先にある田万里で夜を過ごしたらしい。

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